植物園から
美しいと誰からも賞賛され、いくらでも花を咲かせる、藤。
しかし、その足元は、太く、ゴツゴツ、地面をのた打ち回っている。
蔓植物はふしぎ。
自分の根元では支えきれないような重さの蔓をどんどん伸ばす。
誰かに支えてもらうことを前提として育つ。
そのようにプログラムされている植物だ。
藤棚のような人工の支えだけでなく、
自然の樹木にも絡み付いて、
その樹木よりも上まで枝葉を伸ばし、
日光を得て花を咲かせる。
誰よりも、日の当たる場所へ。
それが、植物の繁栄のルール。
初めてのクロス現像があがってまいりました。
一昨年も同じ公園を訪れ、似たようなカメラで似たような写真を撮っていました。
今年もまた似たような写真を撮ってもなあ と思い、今回は思い切ってやってみたのです。
普通に現像すれば、そこそこいい色が出たんだろうと思いますが、
色のあそびとしては、おもしろく仕上がってきたと思います。
※タイトルの「植物園」とは、実際に植物園を訪ねたわけではなく、写真のイメージでつけました。
実際には、兵庫県姫路市の、姫路城公園で撮影しました。