そっと
PENTAX K100D, SIGMA 17-70mm DC MACRO
6月某日
雨がつづく。
まぶたがくっつきそうになってきたので、早々に横になる。
昼まえの静かな家に、雨音が響く。
何もしなくてもいい日は、好きじゃない。
手を動かしているのが一番安心だと思うのだが、
こんな日は手が動かない。
急なチャイムで飛び起きる。
髪が乱れているかも見ずに、玄関へ出て、少しだけドアを開ける。
いちいちインターホンで相手を確認するのがめんどうなのだ。
2センチほどの隙間から覗くと、濡れた玄関先に青年が立っていた。
青年は、折り畳み傘を丁寧にたたんでいる最中だった。
手際よく畳まれていく傘の折り目は、まるでおろしたての傘のようにピンとまっすぐだった。
その骨ばった手は、どこかで知っている手。
なんとなく、そう感じた。
わたしは思わずその顔を見ようと、目線を上げるが、
その瞬間、畳みかけの傘が、彼の顔を隠す。
仕方がないので、目線を落とし、彼の手つきだけを見ている。
この青年が、本当にあの彼だとしたら。
どうして彼はうちまでやってきたのだろう。
西の方へ引っ越したという噂だけはきいていたけれど。
もう私のことなど忘れてしまったと思うのだけれど。
気づけば、書き溜めたフィクションはけっこうな数になりました。
どれも似たようなシチュエーションだったり、得意(だと勝手に思っている)なパターンが決まってきたりと、
読んでくださる皆さんにはちょっとつまらない感じになってきちゃったかな、と思っています。
私の書くスタンスは、今のところ、
『なんとなく写真につけるメモ』あるいは、『頭の体操』(笑)みたいな感じで、
思い浮かんだことを書いています。
あまりにも陳腐だと思った場合は消したり、後から修正したりしていますが、
理由は明確じゃないにしろ、これは消せないと思うものだけはそのまま書いておきます。
飽きてしまったという方、お許しください。
写真の方も、バラ続きですね・・・
もう少しですので、ご辛抱いただければ幸いです*<(_)>
実は妄想作家してます、ってかしてました、かな(苦笑
今ではどちらが表でどちらが裏なのか
わからなくなっちゃいましたが、
全部で300話近く書きましたか。
luka-joe さん、文章がお上手で言葉もよくご存知なのは
そんなところからきているのですね。
写真の薔薇はそんな創作ゴコロを
そこで静かに誘っていますねぇ。
書き溜めたって、普段も書いてるんですね!!!
私はコラムでも無理やり復活させられた気分がまだ抜けず
いやーな顔しながら書いてますよ(笑)
やっぱり普段からそういうのを書きたい人こそが
書き物向きと言えますね。
出会いと、それにまつわる後の話、この後の展開が頭に(勝手に)浮かびます^^
書いていて、これは最近読んだ本の影響を受けてるな、と気づいたり、表現があまりにもベタだな、と感じたときは、消してしまうことがあります。