小さな白い花によせて
PENTAX K100D, Industar 61L/Z-MC 50mm, f=2.8
この木は、家族が代々愛した木です。
木の下の方は、皮一枚で立っていて、いつ枯れるかと4代ほど?の家族がこれを見守ってきました。
今年、虫害のせいか、花が少ないのです。
もうこれで見納めかもしれません。
せめて写真でも、と思って、いくつか撮りましたが、
梅のようなかわいらしいぷくぷくとした花は、
やはりたくさんあるところも撮りたいし、ディテールも撮ってあげたい。
図鑑のような、ちょっと恐い写真ではなく、このかわいらしい存在も残したい。
…なかなかそういう写真にはならないものです。
失ったからこそ思い出せる記憶の方が、
写真よりも力がある、という予感もあります。
写真は、被写体を味わいつくしたいという煩悩なのかな。
※上の写真、ディテールも写ってます。よかったらクリックしてください。