憂鬱はスパイス
逆風ばかりが吹いていたあの頃。
あたし、本当に吹きっ晒しの荒野にひとり立ってる・・・、毎日、そんな気分だった。
それで、もうあたしのことはあたしがかわいがってやるしかないんだ、と思った。
だから本当に、自分を甘やかし続けたんだ。
許せる限りの贅沢を許すくらいしか自分を癒す術を知らなかったから、
知っている限りの贅沢を味わい尽くしちゃってね。
いつしか、贅沢に飢えるようになっていたんだ。
・・・でも、癒すとか癒されるといったことは、
言葉ばかりの問題で、
本当のところ、あたしはただ堕落していたんだと思う。
いろんなことが変わってしまって、
景色がなにもかも入れ替わってしまったけど、
・・・ねえ、月曜病でいるのは、ずっと変わらないままなのよ。
PENTAX K100D, SIGMA 17-70mm DC MACRO
※この物語はフィクションです。