A story
それは、一種のだらしなさなのだろう。
彼女がつきあう男は、いつも意中の人、の、友達だった。
隣にいる男と仲良くしていればいつか意中の人へも手が届く、
というのが彼女の思考回路だったのだから。
そんな彼女が、珍しく一番好きな人へ好き、と言ったとき、
彼女はすでに30近かった。
30近く。
それは、ちょっと欲が出てくるときだ。
いつもと違うことに対しても、大胆になれるときかもしれない。
勘違いしてはいけない、魔の刻。
子供同士が、あるいは子犬たちが戯れているのは、
ただ楽しいだけでなく、どのくらいやれば相手が嫌がるか、とか、
相手を怪我させない力加減というものを会得しているわけだが、
男女のつきあいにおいても、そういうレッスンが必要なタイプがいる。
一番好きな人へ臆病だった彼女が、
そのレッスンなしに、うまくやれるはずがない。
そして、うまくいかなかった場合に、
30という年齢ならば傷が深く、なかなか癒えなくても仕方がないだろう。
楽な方へ逃げない方がいい。
今まで怠けてきたのなら、
30過ぎてそんな目に合うのも、いいものだ。
淡いピンクの花びら1枚1枚の質感まで見事に再現されてて
とっても素敵な写真ですね。
DSC517でこんな感じが撮れましたか。
ううん、素敵。
私も頑張ってみよう。