Downy : ” appetizer “

PICT0033.jpg

using vinyl filter ( handmade )

君を誘って、レストランへ行くとして。

どこへ誘えばいいのかな。
どんなものが好きだったっけ。

わたしも君と一緒のときには、
ふたりで煙草を吸うか、
フリスクをなめているか、
そうでなければミネラルウォーターをよく飲んでいた。
やたらといろいろなものを食べなかったのは、
キスの多さでは、どんなボーイフレンドよりも群を抜いていたからかもしれない。

うちで何か作って食べようよ と、君はよく言っていた。
そんな買い物帰りに、
腕の内側同士がふとふれあったとき、お互いにさらっとしていて気持ちがよく、
なんども触れ合わせてみたくなったことがあった。

イタリーの向日葵の映画を見ていたら、
息苦しくなってクラクラした。
向日葵の産毛。


※テキストはフィクションです。

このほか、同じシリーズとして、
" listen " 、 " touch " 、 " feelings " 、  " vision " をupしています。

 

 
Previous Article
Next Article

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください